導入事例:複数国、複数拠点を繋いだ録音セッションを実現したい

導入事例:複数国、複数拠点を繋いだ録音セッションを実現したい

新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、新しい生活様式も発表される昨今。
映像業界、音楽業界にも新しい考え方が導入され始めています。
今回、ongaqでは5月にリリースされた遠隔録音を叶える新サービス「Rec out」を導入したクライアントプロジェクトを行いました。

©︎PocariSweatHongKong/香港大塚製薬

<実施概要>

世界展開をする清涼飲料水ブランドの香港、マカオでのTV・WebCMのプロジェクト。
弊社では、日本語歌詞の制作、日本人歌手による歌唱の収録、MA用音源の制作を担当しました。本プロジェクトはクライアントおよび楽曲制作は香港、歌詞制作および歌唱収録は日本で行うという、ongaqではこれまでも頻繁に行っている国際プロジェクトの一つです。
「日本人歌手によるJ-POP風曲の歌唱」を実現するため、ongaqがアサインしたのは名古屋在住の現役学生シンガー。
ongaqは東京、シンガーは名古屋、そして作曲家とクライアントは香港。
一部時差もある全拠点からシームレスに繋ぐだけではなく、リアルタイムにレコーディングを進行するにあたり、Rec outのソース連携サービスを利用。複数拠点間を繋ぎながら、セッションデータそのものを連携することにより、拠点間の距離に関係なく、リアルタイムでやり取りをしながら収録が進みます。
今回のセッションでは、リモートワーク期間中ということもあり、ディレクターやクライアントは自宅から参加しました。
名古屋のスタジオと東京のongaqを繋ぎ、Pro Toolsセッションを共有。東京にいるongaqエンジニアが遠隔でシーケンスを操作します。
シンガーは当然エンジニアリングに明るくないので、今回は名古屋にある音楽スタジオには、現場でしかできないシンガーのサポートを依頼し、スムーズな作業を行いました。
今回のそれぞれの拠点は以下の通りとなりました。

収録エンジニア:自宅(東京)
シンガーサポート:名古屋スタジオ
シンガー:名古屋スタジオ
ディレクター:自宅(東京)
クライアント:自宅(香港)
作曲家:香港スタジオ

<リアルタイムにクリアな収録>

©︎PocariSweatHongKong/香港大塚製薬

今回はソロ収録ということもあり、シンガーとongaqディレクター、エンジニアがコミュニケーションを取りながら収録を進めていきました。
ディレクター、エンジニアは香港スタジオとも繋ぎ、リアルタイムのコミュニケーションを取って作曲家の希望を聞きながらシンガーに指示を出し、テイクを重ねます。収録をコントロールするのは東京にいるongaqエンジニアということもあり、最初は緊張気味だったシンガーも歌い始めると、そのタイムラグのない音響空間に「距離を忘れるほど自然」とにっこり。進行はいたって通常通り。
スタジオでの収録と同じように、ディレクターとエンジニアが協議しながらOKテイクをまとめ、テイクまとめもシンプルに齟齬なく、実時間で行えました。一番のポイントとなったのは、拠点も離れている中で、さらに自宅環境にいるメンバーも多い中、国を越えてリアルタイムの活発なコミュニケーションを取りながらも一切「待ち」や「再接続」がなかったこと。
リモートワークでよくある「もう一度言ってください」も一切なく、シンガーとエンジニアの連携もばっちり、シンガーとディレクターの連携もしっかり取りながらのストレスなしでの収録は、参加者全員が、まるで同じスタジオにいるかのように感じられるセッションとなりました。

<完成音源、映像はこちらから>